kaja日々向上

とにかく1日1記事を目標に、学んだことや良かった事を書いていきます。

【映画】十二人の死にたい子どもたち【ネタバレあり】

※あくまでも個人的な意見なので参考程度に留めていただければと思います。

 

まず先に書いておきたいこととしては、原作を読んでから映画を見た方が良いということです。 映画の公式サイトからも生々しいとか、殺人鬼がいるかもしれない空間でパニックとかリアルタイムで密室ゲームっていう表記をしていてまるでグロありのホラー的な要素がある感じで描かれていてそう思って見た方は裏切られるだろうしでもう少し紹介の仕方なかったのかなと思う部分がありました。密室ではありませんし…。

 

キャストの演技は最高だった!!でも端折りすぎ

 小説の中の登場人物がリアルで再現されていると思えるくらいにみんなそれぞれなりきっていました。イメージ通りっていう感じで本当に素敵でした。キャストは誰も悪くないと言いたいくらい申し分ないです。ですが、時間が無かったからなのかノブオの出てくる所も本当はそれを知って口裏を合わせある作戦が裏で行われていたという事も後でわかることでおもしろさが倍増するのに変更されていて唖然としました。また公式の映画のグロさがあるかもっていうのを出したいがために間延びのある演出と音楽で飽きてしまう感じがありました。おどろおどろしさを出そうとしているのですがこれってそういう話じゃないぞっていうのがあるのでもっとスピード感のある感じで謎の演出は端折ってストーリーは端折らずでやってもらいたかったです。

 

ラストのみんな笑顔で出る理由

 ラスト、みんなで笑顔で建物から出ていくシーンがあります。でも多分端折られすぎて何で笑顔なん?って思う人もいると思いました。例えばノブオ、ノブオは自首しにいくという事を言っていましたが何だかあのままだと救いのない感じです。でもシンジロウの親が警察だということでいくつかのメンバーの死にたい理由の解決に一役買ってくれるかもしれないという救いのシーンがあるのですがそれが無いため、あれ?セイゴどうするの?とか気になる事がたくさんある状況になってしまいました。またシンジロウは今後症状も重くなるし闘病が続くわけですがリョウコやマイも含めた他メンバーとの絆がありまた会いにいくとか、リョウコは唯一シンジロウにだけ連絡先を教えたりと各自のこれから、未来に繋がる希望の話があったからみんな笑顔なんです。そこが完全にパーン!!とカットされていて勿体ないと思ました。

 

まとめ

小説が本当に良かっただけにどんな映像になるのか楽しみにしていました。これを再現することって出来るの?というのが疑問でしたがやはり難しいのかなと思いました。ドラマで少しずつやったらまだわかったかもしれないと思うほどのカットぶりに唖然としましたが、漫画もあるようなので小説は…って方は漫画で見てみてもいいかもしれません。このお話はパニックやグロさ、こわさを楽しむための話じゃなくて、十二人が議論を出して最後の答え、結論を出すまでの経緯とその結論を出した重さを知るためのものなのでただただ勿体ないです。